【ケムリクサ】#07 感想/絶望の中に見えた、希望の光
四葉です。
ケムリクサの7話が放送されました。
立ちふさがる壁
七島に到着したわかばたち。周りには赤虫も赤霧もありません。
りつによれば、りんはもともとわかばのように知らないところを探検するのが好きだったそうです。
知らないところにいくたび大変なことに巻き込まれることで、気を常に張るようになったんですね……そういえば、りくが言ってたりんのイメージも結構違いましたもんね。
先へ進んでいくと、りんたちを青い壁が阻みます。
以前は6人がかりで壊したという壁は、りんやりなたちが攻撃しても全くびくともしません。
その時はどうしたんですか、とわかばに聞かれてりつは言い淀み、その言葉を継ぐようにりんは「本体を使うしかない」と言いました。
直後にりつに止められそうになっていたのでおそらく色々犠牲になる最終手段なのでしょう。
幸いと言うべきか、りんが行動する前に異常が発生しました。
青い壁に無数の「警」の文字、そして虫たちがりんたちを襲い始めます。しかし赤ではなく虫の色は青色です。
数が多すぎてかなりまずい状況でしたが、壁が反応したことにわかばが気づきます。
ケムリクサの要領で壁を操作すると穴が開き、皆無事通過することができました。
希望の光
明るくて静かな場所にたどり着いたりんたちは、ついに大量の水を発見します。
しかも溜まっているだけではなくて流れ込んでもきています。
りつは当分安心だと涙を零します。
新しい拠点ができて、皆は喜びます。
りんのほっとしたような顔、嬉しそうに何をするか話すりつ、楽しそうにはしゃぐりな。
わかばはケムリクサを見つけていつも通りテンションが上がっていました。
しかし、喜びも束の間。
わかばとりんが、さっきとは別方向の青い壁の先に発見したのは赤い木と大量の赤虫たちでした。
このままいくとさっきの水場に到達することに気づいたりんは、赤虫を倒し始めますが赤い根から赤虫が次々と出てきます。
赤霧もそこから発生していて、赤い木の根は切ってもすぐ再生します。
なるほど、これがわかばメモ2話で言っていた「赤い木」ですか……
わかばの言葉に打ち抜かれる
希望から一転、再び絶望の展開に。
りつは、核になる枝を見つければ赤い木を倒せるはずと説明します。
沈んだ声で今後の動きを考えるりんに、わかばがこう尋ねました。
「りんさんは、どうしたいですか?」
「原因を見つけて、なんとかしたい。見えない不安に怯えずに、皆がほっと暮らせるなら、それを叶えたい」
りんは、水と安全な環境を見つけて、皆が心底安心しているように見えたことを話します。
「そう甘くない世界なのもわかってる。これ以上は、いいこともないのかもしれないけど……」
「ありますよ」
わかばは断言します。
ここまでも、危ないものはたくさんあったけれど、色々見つかったしできるようになったと続けます。
「水だって見つかったし、できることも増えましたし、安心できる暮らしもきっと見つかりますよ。
きっとあるから。
皆で探しましょう!」
わ、わかばが眩しい……格好良いっ……!!
めっちゃ痺れました。うーんすっかり主人公って感じになりましたね、わかばも。
りんもその言葉を受けて、凄く安心したような柔らかな表情を見せました。
このやり取りで、皆の中にあった何かが解けたように感じました。りつが言ったこの言葉にもそれは表れています。
「死んだら死んだ時にゃ」
見た人はわかると思うんですが、これ、凄く明るいトーンで言ったんです。
しかも空元気とかそういった感じは全くなく。
希望を見せられてから絶望に落とされて、それでもこう言えるのはなぜでしょう。
わかばが、今まで皆に遠慮していて言えなかったりんの本心を引き出して、
りつもそれを叶えてあげたいと心の底から思っているからじゃないでしょうか。
赤い木を破壊することに決めた皆は、水やみどりちゃんの準備をして……壁を開きました。
アップダウンの凄かった7話
上げて、落として、大きく上げて、大きく落とす、と7話はアップダウンが凄かったです。
しかしそんな中でもわかばたちは懸命に、しかも以前よりも前向きに目の前の問題に立ち向かおうとしています。
8話で、誰か欠けることのないことを祈って。